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母性型原理の真髄

Vol.1 人育ては子育てと同じ

親はどんな子であっても、親の思い通りにいかない子であっても、昔は可愛い、手がかかる子ほど可愛いといわれていました。
でも今は手がかかる子は面倒です。
手はかけたくないです、自分の思い通りにならない子は。
このような自己中心的な子育ての風潮はそのまんま組織、会社に引き継がれていっています。自分のところに必要な人しかいらないんです。だから簡単にリストラしますでしょ。根っこはそこです。やはりどんな子でも見捨てないという親心があって、初めて子は育ちますね、ちゃんと。親は子どもをどんなことがあっても見捨てないんだって安心感があったときに、放っておいても子は親孝行をします。ところが、最近は当たり前だった親孝行が心からできにくい状況になってきています。親孝行は相互の関係なので、子どもは親が捨てなかったら絶対に親孝行をします。親孝行ができる関係は安心感があるじゃないですか、お互いに。すべておおもとは親子の関係だということが、私は不登校の子どもと接していると本当によく分かります。親は子の鏡、子は親の鏡。本当にその通りになるんだということが分ります。こういう子育ての原点に立ち返る、人間とはなんだろうかということ、父親の役割、母親の役割は何だろうかと、そういうことを家庭も企業ももう一度やっていく必要があるなと強く感じます。

経済が落ち込んでいるときに、組織をきちんとまとめないといけないときは、どうしても母性の原理がバランスを取るために必要なんですね。それが母性の原理なんですが、これは一人の男性の中に全部備わっているかというと、なかなかそうはいきません。ない民族ですね。違うんですね。どちらかというと、情の民族ですね。そうなると既成のこうあるべきという以前の感覚、感性とか感情とかいわれているものですね。そこは一人一人の感情というのは、多分優秀なリーダーシップをとる人でもなかなか難しいですね。部下一人一人の感情をいつもキャッチするのってどうでしょうか。難しいと思います。
ところが、歴史をひも解いてみたときに、一番生きるか死ぬかを味わってきたのは戦国武将たちです。戦国武将の生き抜いてきた人の影には、必ず素晴らしい女性、母性がついていました。必ずリーダーを補佐する女房役、今なら横文字でマネージャー。全体が見られてさっと察することができる。部下の気持ちが分る。そういう女房役が存在していたから、安心してリーダーは出て行けたんですね。ところが今はどうでしょうか。家庭でも妻は夫をあまり支えなくなってきました。組織の中に男性だけが入っていますから、そこの微妙な感覚が分らないですね。なのでやはり、うまくいっていると思っても、突然すとんと落ちる。こういうことを今、誰も支えてくれない。

社長は孤独です、孤独に耐えるのが社長です、当たり前のように言われていました。でも実は、社長で優秀に乗り切ってきた人は、必ずそばにそういう補佐が付いてサポートしています。なぜなら人間はそんなに完璧じゃないからです。一人で全部すべてをやりきれないです。専門職になると「私は全部やれる」と思い込んでいる。でもその専門が生きるためには、その人をサポートする目に見えないシャドーワーク、暗い仕事やつらい仕事をやっている人がいるおかげで、その人は光るんですね。お互いが必要。男性と女性も全く違う性だから、お互いにないところを補い合っている。父親と母親もそうですね。厳しい父親と優しい母親。今は残念ながら、家庭の中は厳しい母親と優しい父親になっています。反対になっています。ちょっとおかしいですね。うまくはなかなか育ちません。

企業もそうですね。利益を追従するところですから、厳しさを乗り越えていかないといけません。母親的な受け止める優しさだけでは難しい。やはり相反するものがうまくその中に、家庭の中にも組織の中にも取り入れていくべきだと。これは全く日本的な発想だと私は思います。日本人が培ってきたものなんですね。これに西洋の論理で受け入れてしまったので、うまくいくわけがない。だからギクシャクするんですね。

母性原理型はまず、受け止めていける母性の原理ですね。男性の方でしたら、自分の中に母性型がないなと思ったら、母性型に代わる人を自分のそばにおいたらいい。そしたらうまくいく。女性でも男性的な人がいます。全く男っぽい人。見かけは女性でも男性的な人。逆もあります。見た目は男性なんだけど女性的という人。そして両方を併せ持っている人。4つのパターンがあります。自分はどのパターンかな、ということをみながら組み合わせを考えていく必要があると思うんですよね。一方的な指示命令でだれかれ関係なく、上から下へ押し付けるというのはもう難しい。私たちは先祖たちが培ってきた素晴らしい人育て、人づくりのシステムをもう一度呼び戻す必要があると、私はずっと思っています。まずは母性型から始める。失いつつある母性型をいろんなところに取り入れていきましょう。

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第29回 「母性型勉強会」

日時:12月19日(水)午後6時半~
場所:高松国際ホテル

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