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母性型原理の真髄

Vol.6 運を開く鍵は「勢い」にあり

勢いとは「情熱」

「あの人には勢いがある」「あの人には勢いを感じる。ということがありますね。「勢い」とは目には見えないものだけれども、確かに存在し、感じ取るものです。そしてこの「勢い」は、個人にとっても集団(組織)にとっても、信じられないような「やる気の原動力」を生み出すのだと私は思います。どんなに優秀な能力があっても、どんなに優れた知識を持っていても、「勢いがある人」の力にはかなうことはありません。つまり勢いは、その人の人生を運命ごとごっそり変えてしまうほどの力があるのです。「勢い」のいい人についていくと、同じ空気を吸うことで全体までも勝利に導いてくれることもあります。
では、「勢い」とは、何でしょうか? それは「想い」です。一心岩をも通す、というような強く、そして熱い想い。をしている時の溢れてくるような情熱と似ているような気がします。何かをしよう!やろう!と好奇心が発動する時の気持ちは恋と全く同じ心境だからです。つまり、仕事であろうが、恋であろうが、ベースとなるものは全て好奇心。自分の頭で考えて操作し、仕組んだことは、そこまでエネルギーが湧いてこないのです。熱い想いを湧き上がらせる原動力は、もっと本能的なものです。さらに、下世話に言ってみれば、そう、「下心」。その下心が本能に直結したものであればあるほど、やる気はガンガン湧き出ます。
思い出してください。あの人に好かれたい、あの人をどうにかものにしたい、という熱い想いが全身にみなぎっている時、頭の中はフル稼働ではないですか? 知恵が湧いてきませんか?勝手に。そして、体調は?なんて考えも起こらないほど、恐ろしくエネルギッシュではないですか? 恋、と言えば「あの人が大好き!」という情熱、そして想いです。その「好き」という想いですが、どこから湧いてくるかといえば私はおそらく、多くの人がおおいなる誤解をしながら生きていると思っています。

「好き」という感情の源とは

人と人とがつながって、結びつき、いろいろな関係が発生します。そこにたまたま「仕事が発生」したり、「恋が発生したり」…。要は同じです。そのきっかけとなるものが「あっ、なんとなくこの人好き!」とか「あっ、この人だ!」「面白そう!」と思う最初の直感のようなもの。
インスピレーションです。
人と人との出会いにはもちろん運命のような目に見えない大きな何かが動いていると感じています。しかし、その直感を具体的に現実的な関係を築き上げたり、形あるものに創造したりしていく時、そこには確かに、個人的な資質としての「勢い」とか「オーラ」とか言われるものが関係していると思うのです。それは何かというと、
自分は素晴らしいと思える自己暗示の力、相手を自分の方へ向けさせるといった意志の力だったりするのです。
「勢い」の正体は、実は「好き」なのですが、「好き」と思えるにもエネルギーがいるし、エネルギーが枯渇していると人を好きにもなれません。また、好きにもなってもらえない。仕事もまったく、同じ原理で動いていますね。
「あの人、勢いがあるよね」って言われるとき、その人は目には見えないけれど確かに「勢いというエネルギー」をその体から発している。そう思いませんか?
まずは、相手の勢いにのまれることからです。「あっ、この人!」と思ったら、間髪入れずに飲み込まれてみる。「お願いできますか?」と言われたら「ハイ、やってみます!」そうやって、勝手につながっていく、そんな感じです。インスピレーションを感じたら間髪いれずに動く。そうすることで、たとえその時の自分に自信がなかったとしても、潜在意識で「こうしたほうがいい」と直感したことは、それは能力以上の力を発揮してしまうものです。これが「勢い」のすごさであり、それを人によっては「運がいい」というのかもしれません。

しかし、なぜ今「勢い」がない人ばかりなのでしょうか? また、「勢い」が湧いてこない理由はどこにあるのでしょうか?
私は「人が人に働きかけられなくなった」という一言に尽きると感じています。今は婚活などと言われ、独身の男女が多いことも社会現象ですが、問題は男女の関係にだけはとどまっていません。
異性に働きかけられないということは、同性に対しても「つながり」を失う、ということも言えるのです。最近NHKがしきりと「無縁社会」という特集番組をやっています。この社会現象は、人との本質的なかかわりよりも経済を優先した現代人のツケだと私は思っています。人と人とが係わらないということはどういうことを意味すると思いますか? それは健康という視点から考えたとしても実は切実な問題なのです。
人間はまずはエネルギーを取り入れ、それを放出し、そして循環させる、という流れを取ります。そして、その取り入れるエネルギーは係わる人間から得られます。また、その人間に対して放出され、お互いに循環する、ということです。

全ての人間関係はエネルギー循環をしながらつながっている、ということをどれだけの人が知っているでしょうか? 人は一人では生きられない、という本当の意味はそういう点にもあるのです。理論や理屈で説得が必要な関係は、本当の人間関係とは言いません。黙っていても、心地いいエネルギー循環ができる関係、それが「つながり」であり、その「つながり」を体の奥底にしっかりと感じることができるからこそ、その時人間ははじめて「好奇心」が発動します。
「勢い」のない人はエネルギーをため込んでしまい、放出していないのです。あるいはエネルギーの出し方が分からない人なのです。運動や責任を取ることで、人は初めてエネルギーを出すことができます。あえて一歩前に出て責任を取ったり、運動も負荷をかけることでエネルギーが循環するのです。

運を開く「母性型原理」

強烈な好奇心が発動すれば、人は自分以外の誰かに積極的に働きかけていくことができますし、新しい世界へチャレンジしていくことができるのです。物質文明は人間の心と体を侵していきます。それも砂に水が沁み込むように少しずつ、気が付かないうちに。恐ろしいですね。物質的な欲望には際限がなく、際限のない欲望は同じだけ人の心を殺していきます。あなたは「今、生きている」と実感していますか? 生きている人間が、「今、私は確かに生きている」と実感することができるのは、その躍動の過程においてです。

躍動とは、心と体が躍動している、ということです。つまり、ダラダラとしているのではなく、冷えているのではなく、テキパキとしていて、体が熱くなっているということ。体内に熱い血が通っているということ。反対に体が冷えると人は不安になります。それも強烈な不安ではなく、漫然とした将来への不安です。次々起こる変化に、一喜一憂するだけで何も行動できない人が増えてきた、ということは、体が先にメッセージを発しているのです。心と体は別物と考えている現代人は「心身一如」という先人の教えを忘れてしまっているのです。

時代は常に変化していきます。しかも、どんどん複雑、競争社会になっていくのです。変化に対応できない、ということは、人の心と体そのものが「冷えている」状態だからに他なりません。
冷えた人の心と体を温かい状態に戻し、滞っているエネルギーを動かすキーワードは、「母性に包まれる」だと私は今、感じています。全てを受け入れ、浄化し、慈しみ育てるという母性性の中に包まれ、一人一人の心の中に「勢い」を取り戻していきたい、そう思います。
母性性が優位に立つ社会の実現が、今起こっている歪んだ人間関係を修復する鍵となります。何度も申し上げるように「母性」と「母性性」は異なるのです。「母性」とは女性が子どもを産むために装置された本能的なものであり、「母性性」とは子どもを産む女性だけでなく、男性のなかにも、子どもを産まない女性のなかにも育まれているはずのものです。
今、日本人は、男は男らしさを失い、女は女らしさを失いました。男らしさ、女らしさというものは、母性のような本能的なものでは補いきれないものであり、日本人という民族が長い歴史の過程で培った教育であり、文化そのものです。
「母性型原理」を深く学び、その知恵をご自身の人生、つまり仕事、経営、人とのかかわり方に反映していくことで、運は劇的に開けてくると確信しています。

勉強会のご案内

次回

第29回 「母性型勉強会」

日時:12月19日(水)午後6時半~
場所:高松国際ホテル

はじめての方もお気軽にご参加ください。

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