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2014.01.27

母性型実践マネージャー吉本歯科医院の吉本委子です。

 

昨日、古事記の会平井会長の先導により

東かがわ市の水主神社へ、行ってきました。

 

この日じゃないと、ダメなんだ

 

という先生の鶴の一声で

はい、みなさん、すべての予定をキャンセルし、

優先して勢ぞろいしました。

 

すごい体験をしてきたわけですが、

私がここに書いてしまっては

なんだか、安っぽくなってしまいそうなので、

今は書きません(--:)

語れるほど、勉強して、また書きます。

 

私は、友人を一人誘いました。

彼女は、お母さんを連れてきてくれました。

彼女からはお母さんの話をいつも聞いていました。

外で働く娘が家に帰ってきたら

お母さんが愚痴ばかり私に言う

ずっと専業主婦して束縛されてきたので

もっと自由になって楽しんで欲しい

でも、なかなかできない母にいつも苛立っていました。

 

でも、実際に会ってお話をしてみたお母さんは

彼女が解説するお母さんとは、まったく違っていました。

 

専業主婦としてご主人を支え続け

ご主人に合わせた食事を作り

会社の部下を夜中だろうが、いきなり連れてきて

いまから連れてくから、何かうまいものを」

に応え続け、

ご主人が身につけるものはいつもパリっとアイロンを。。

腹が立つことはあったけれどもぐっとこらえ

控えるものだと思い

やってきました。

 

お母さんは言います。

「私は、こうするものだ、とずっと思ってやってきたんです」

 

それを見ていた娘は

お母さんは我慢ばっかり。家の中で束縛されて

お父さんの言いなり。かわいそう」

と思い続けていました。

 

昨日、神社のあと、

みんなでお茶を飲みながら

少しづつ、この母娘の絡まった紐がほどけていく様子

目の前でみました。

 

会話、って、本当に大事です。

そして

母と娘

親と子

一番近い関係、夫婦よりも遠慮のない関係だからこそ、

距離感が大事なんだと改めて思いました。

 

第3者が、必要です。

母と娘、との間に他人の誰か

親と子、との間に他人の誰か

妻と夫、との間に他人の誰か

が入ることで、

絡まって絡まってどうにもならず

いがみ合っていたり

誤解しあっていた関係が

するする~とほどけていくのです。

 

娘はずっと

お母さんをかわいそうな人だと、思っていました。

亭主関白なお父さんにいつも怒鳴られ

言うことをきかされ

口応えしようものなら、

無視されるか、拒絶され

そんなお母さんをずっと見てきた娘には

お母さんは、かわいそう

お母さんみたいになりたくない

と思ってしまってもしょうがなかったのです。

 

しかし、

それは娘から、見たイメージであり

娘から見た思い込みでも、あるのです。

 

お母さんは、長い間ずっと

良妻賢母として家庭を取り仕切ってきました。

「私はお父さんを支えることしか、してきてないの」

そうやって、なんだか恥ずかしそうに言うのです。

 

お母さんは気がついていません。

お父さんを支え続けてきた

ということのすごさを、自分自身は知りません。

自分のやってきたことの価値を、お母さんだけが、知らないんです。

 

 

お母さん自身もすっかり自信をなくしてしまっていました。

娘の言うとおり

「私は家の中のことしか、やってきてないから、何もできない」

「私は、外に出てないから、何も知らない」

「私は、とろとろしてダメなの」

こう思って縮こまってしまっていました。

 

お母さんの周囲のお友達も

「あなた、ダメよ、何か趣味をしなきゃ」

「女性ももっと自信を持って生きなきゃ」

こうあおります。

 

周囲が声をかけてくれればくれるほど

落ち込んでしまうのです。

 

何かしなくちゃいけないんだけど、私には何もできない

 

こう、落ち込むのです。

 

しかし、落ち込むことなど、本当は、ないのです。

いま、同じことを

私達娘世代が、このお母さんと同じことを

やってみなさい

毎日ずっとこつこつと

と言われた時

同じようにできる女性はどれだけいるんだろう

少なくとも私は、このお母さんの話を聴きながら

1000分の1もマネできないわ・・・と思ってしまいました。

 

外に出て働く方が大変

外に出て働く方がえらい

家の中の仕事は誰でもできる

このお母さんは今67歳ですが

この世代の女性は、多かれ少なかれ

そういった社会の変化の中で苦しんできた

傾向があるのだそうです。

 

しかし、反対に考えて見れば

内で、しっかり家庭を支えてくれた存在があったから

男性は外で安心して戦ってこれたとも言えます。

 

今は、奥さんではなく、

お外さん、と言われています。

奥さんは、家にはいない。

家の中には、あたたかい巣が、ない。

家の中が、安全地帯になっていない。

家の中が、エネルギー充電所になっていない。

こういう時代です。

 

家の中を安全地帯にするもの

エネルギー充電所にできるのも

奥さんの力です。

 

居心地がよくしておいてあげよう

気持ちよく過ごせるようにしておいてあげようと

考えている人がいると、

その場は本当に快適な空間になるものです。

 

このお母さんがいたからこそ、

この娘は今、多くの人に大事にされ愛され仕事も順調、人にも恵まれる

ということが起こってるのです。

愛情を注がれたから、また、娘も人に愛情を注げる人になってるんです。

愛情を注がれていなかったとしたら、

娘は今こんな風には生きてはいられません。

 

社会に出て働く

ということは、いわば、男性型社会で生きる

ということです。

 

女性も社会に出て働いていると

男性並みに疲れるのです。

ストレスは大きくなり

家に帰ってきて

もう誰とも話したくない

愚痴なんて聞きたくない

ボーっとテレビだけ見ていたい

と、

企業戦士になったオヤジのような心の状態になってしまうのです。

 

つまり、

女性本来持っている

人の話をやんわり、聴ける

「ああ、そうなの、へえ、どうしたの?ふんふん、それで、まああ~~、大変だったわねえ・・」

という和らぎの調和音のような会話ができなくなる

ということなのです。

 

 

オヤジ化した女性

強くなった女性

と言われますが

それは、

多くの職場が人を男性型にしてしまうように

できているから、です。

世の中は、9割が、男性型優位の社会です。

競争競争、比較比較、数字数字

成果効率、結果主義です。

そんな中で、女性はどう自分をいかしていくのか

本当に考えないと

細胞までボロボロになってしまうんです。

 

娘は言います。

「お母さんは、私が疲れて帰ってきたのに

愚痴ばっかりえんえん言い続ける。

疲れてるから話する余裕もない。

だから、ついついきつい言葉で詰めてしまう」

 

これは、多くの仕事をする女性が同じ体験をしているのではないかと

私は思います。

 

女性は本来、話をするのも、好き

話を聴くのも、好きなのです。

そして、心にたっぷり余裕がある時には

人の話も聴けるのです。

愚痴だって、聴けるのです。

ルンルンの時は、どんなことだって、受けることができるんです。

 

 

しかし、

女性も男性と同じようにストレスフルな時代になってきました。

大きな組織に勤めている女性は特に

大きな大きな支配的な流れに潰されそうになります。

「あ~、しんどい。もう嫌」

とどんどん追い詰められている女性は

多いです。

 

それでもって、家庭まで持っているとなると

そのストレスを家の中に持ち帰るのも

無理はないのです。

 

男性は、会社や仕事でどんなにつらいことやくやしいことがあっても

弱音を吐くのは男の恥。

女房子供には弱い顔は見せない

と頑張り、家の中にストレスや嫌な気分を持ち帰らないよう

帰りにちょっといっぱいひっかけて、ということができていました。

ほんの少し前の時代です。

 

しかし、

働く女性は、仕事で抱えたストレスはそのまま

家に持ち帰ります。

家に母がいれば、母にあたり

家に夫がいれば、夫にあたり

さらにいえば、子供に当たるのです。

 

胸の中にモヤモヤ溜め込んだ怒りや悲しさ

持って行き場のない思いは

どこかで爆発するのです。

 

その場所は

一番甘えてしまう人

です。

そして弱い存在です。

 

娘と母は密着しがちです。

いい時は仲良くいられるけれど

大人になってあまりにも密着しすぎると

お互いがお互いを

刺すような言葉の応酬をしてしまうのです。

 

彼女は、みんなの中で話すお母さんの思っていること

感じてきたこと、やってきたことを

聴きました。

こんなコアな心の奥の部分の話は

母と娘2人では面と向かっては、言えません。

 

お母さんは

「私は、娘にあんなふうに言われてとても悲しかった」と

詰められた時のことを話しました。

 

娘は

「だって、愚痴ばっかり言うから、もうイライラしてついつめちゃう」

と。

 

やりとりの中から

お母さんはこんなことを新しく発見しました。

「そうか、娘が私に怒ったり、きつく詰めてくる時っていうのは

仕事か、何かでストレスや怒りや悲しさが溜まっている時なんだ。

だから、一番近い私に攻撃してくるんだ」

そう知ることで、

あなたも、外でよく頑張ってるのね、

という気持ちが娘に湧きあがってきます。

 

娘は

「そっか、私がお母さんの話を愚痴だと思って聴いてしまう時っていうのは

私自身が余裕がない時なんだ、だから、私はお母さんにあたってしまうんだ」

と、お母さんに対する優しい気持ちが湧きあがってきます。

 

 

これは

こんがらがっていた母と娘のからまった紐が

やりとりという行為を通して、

するするっとほどかれていった瞬間でした。

 

 

3時間近くみんなで話をした後、

母と娘の表情は、お店に入る前よりもずっとすっきりしていて

特にお母さんの表情が一段と柔らかく素敵でした。

 

母と娘

親と子

夫と妻

近い関係ほど、距離が必要です。

でも、その距離はよほど心しておかなくては

とれない。

すぐにゆるんで

ぴたっとひっついてしまいます。

 

くっつきすぎると、

必ず怒りや、嫉妬や、、愛しているがゆえに憎さ100倍

ということが起こるのが人間です。

 

母は娘に

娘は母に

夫は妻に

妻は夫に

子は親に

近すぎて、、目をあわすことさえ恥ずかしくなるような近い存在ほど

「ありがとうね」と言えるようにしておくと

距離はいい感じにとることが、できます。

 

腹が立つ

心配しすぎて苦しい

イライラする

 

近しい関係の人にそう思い始めたなら

距離が近すぎてるんです。

 

きがついた側から、距離を取るんです。

先に、大人になるんです。

 

大人になろう、と決めると

距離が取れるんです。

 

 

私も生前は父のことが心配でした。

心配しすぎて、いらない言葉をたくさん言いました。

しかし、私が心配しているのは父ではなく

心配する自分の心が嫌なだけ、でした。

母にも近づきすぎるとついきつい言葉を吐きます。

母に正論で言い負かしているようで

その心は、自分自身の持って行き場のないイライラや不安を

正論に乗せてぶつけていただけ。

 

自分の心をよく見張ると

そういうことがすぐにわかってくるのです。

 

近い関係の人にきつくあたってしまう時

私は例外なく

心に余裕がない

のです。

 

外の人にはいくらでも優しくできるのです

いい顔をできるのです

仕事場なら、どんな時だっていい顔はできるのです。

一番できないのは

身近な関係です。

 

ここをルンルンにしてしてしまうんです

そのためには知恵がいるんです。

 

職場の人間関係や

友達同士の関係なんて

なんとでも、なるんです。

そんなことよりも難しいのが身内なんです。

 

毎日顔を合わせる人との関係が

ルンルンであること

これが、女性には絶対に必要なんです。

 

近い関係が愛情で満たされていると

女性は武装しなくても、よくなるんです。

自分の外に何か身につけなきゃ

何かしなきゃ

何か認められることをしなきゃ

外に出なきゃ

というあらゆる思い込みから解放されるんです。

 

 

まずは

身内から満たすんです。

そこができたら、あとは勝手に広がっていくんです。

 

枝葉からどうにかしようとしても

根本解決にはならないんです。

 

いい大人になっても

まだ、

親のせいで自分は・・・

と思ってしまうのなら

それはもう甘え以外何者でもありません。

 

ある程度育ったなら、

もう親はあとは感謝するのみ、です。

 

自分よりは先に逝ってしまうんですから。

縁あって親子になったには理由があるんです。

 

とっとと、受け入れ

「ありがとうね」という方向に頭を切り替えるんです。

 

とっても素直な友人は

またすぐ頭を切り替え、お母さんとの関係を構築しはじめています。

どんどん素敵になっていく人の特徴は

「そっかあ、すぐやる」

とすぐに実践することです。

 

そうはいっても

理屈はわかるんだけど

なかなかねえ

という人は

死ぬまで変わらないまま、です。

 

いいことは、やる

気がついて一瞬でも変化したなら、

ずっとやってみる

 

これが一番です。

 

私は、母や夫に対する距離感を考え

言葉を変えようと意識しはじめてから

あらゆることが、好転しはじめました。

好転しだすと、そのことが快感になるので

もう止まらないんです。

 

自分が先に態度を変えるんです。

自分が変えると、相手はすぐ変わります。

 

そうやって

身近な関係をどんどん満たしていくんです。

図を書いて、いっこいっこ攻略地図を作りシールをはってもよし、です。

 

びっくりするほど

あっけなく、

開運です。

 

 

男女関係

職場の関係

友人関係

上司と部下

あらゆる人間関係の根っこは、

親子関係です。 

 

紐とけば、いいだけなんです。

※「母性型原理®」「母性型経営®」は株式会社人間科学研究所の登録商標です。